レッツその日暮らし

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今週のお題「運動不足」【中年が10キロ以上ダイエット】

今週のお題「運動不足」。タイムリーである。
運動はきつい、つらい、だからやりたくない。これまでずっと、そう信じてきた。特に走ることが大嫌いで、学校時代は、体育の授業はいかに労力をかけずに及第点をもらうかというだけの時間であった。
けれども、きつくない走り方があるんですよ、きつくない走り方なら誰でもできますよ、と教えてくれたのは「スロージョギング」田中宏暁先生だった。
私が好きな「体を動かすこと」はウォーキングと自転車だったので、このふたつなら、半日だって止まらずに続けることができる自信はあった。ただ実際のところは、大人になってからは毎日半日歩くことも自転車に乗ることも出来なかったので、歩く速さで走れば消費カロリーはウォーキングの2倍、というスロージョギングのキャッチコピーに飛びついたのだった。
田中先生がご存命のころ、朝イチの飛行機で福岡から東京にやってきて、海の見える公園で講習会をしたことがあった。スロージョギングのいいところは、普通の服装で準備運動なしにできること、普段から徒歩でなくスロージョギングで移動すればいい、ちょっと急いでいる風に見えるだけです。とのおはなしがあって、なんだかとてもジーンときてしまった。僕はいつも走っているので脳内麻薬が出っぱなしですから、と、満面の笑みで仰ってもいた。講習会のスタッフの方々も、自分の走っていることが心底楽しくて、先生のお手伝いをしている風だった。
休憩を挟んでもうすぐ講習が再開というとき、ふと見ると先生がいない。「先生はいない?また走りに行っちゃった?」こんな様子だった。

運動不足のよくないところは、不足していても一見なんの不具合も生じないことだろう。睡眠が足りないとか、空腹であるのと違って、運動が足りなくても、大人の日常は滞りなく過ぎていくからだ。運動できつい思いをわざわざしなくても、大人の日常はすでにいばらの道のりなのだ。だけど今は思う。運動はできる。やり方をその人の体力に合わせれば、楽しくもなるし続けられる。ニコニコペースで運動すれば、気持ちも明るく脳も活性化して、仕事だってうまくいく。台詞だけだとまるで怪しい洗脳のようだけれど、やってみたらわかります。

そしてこのニコニコペースを守って約半年、だいたい12~13キロくらい、体重が減った。今後はこの習慣をどう維持するかだが、もうできる気がしている。だって、楽しいことしかやりたくないんだもの。