これ１本。定番のカシオスタンダード
はて？「私の定番グッズ」とな。と首をひねる。今回の特別お題である。
そしてよくよく考えてみたら、カシオの腕時計スタンダード（通称チプカシ）が定番かと思うに至った。
チプカシの魅力はあちこちで言及されているのでわざわざ書くまでもないけれど、私にとって最大の魅力は、つけっぱなしでも気にならない軽さとタフさが両立している点だろう。服を着替えるかのように、毎日とっかえひっかえすることができるのも楽しい。
実用的で、チープながらも愛着をもって使用している腕時計だが、他にこういうタイプの日用品を知らないし、言ってみれば極端に安いものだから、万人向きではないだろう、とは思っている。
購入時のポイントとしては、カレンダーの表示がボタン操作なくできるものと、大きめフェイスのもの、10年電池であれば申し分なしである。
チプカシは、収集欲を刺激するので、気がつくとAmazonを眺めて、あれこれ物色している。そして足元に寄り添う飼い犬のように、いつの間にか買い物かごに入っている。すぐに購入手続きには進まないよう自制しているが、数日前に愛用の１本が電池切れとなったため、ここが潮時という感じだ。電池交換よりも安いモデルがあるって、しかもそれが正確過ぎてちっとも狂わないって、どういうわけだろう。その上水に強く、洗濯機にうっかりかけてしまってもびくともしない。コレクションする愛好家が、たくさん買わないと、一個のものがずっと壊れないので、なおさら流通しないのではないかと心配になるほど丈夫なんである。
いま何本所有しているかちょっと数えてみたところ、6本だった。コレクターというにはまだまだだが、一度に装着できる分量はとっくに越えている。（腕は2本しかないし、かばんに予備を入れておくにしても携行は一度に2本がいいところだと思う。）これはけちな自分としてはかなりの大盤振る舞いだ。
年齢的にも、そろそろ一生ものを、と思わなくもないが、チプカシが似合う出で立ち、というのがそもそもの性に合っているので、心地がよくて止められないのだった。もうずっとこれでいいか、という心境で、ますますチプカシに惹かれるのであった。
by パナソニック
