レッツその日暮らし

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保険証のコピー

保険証というものを、持たずに暮らしているひとのことを初めて意識したのは、今からちょうど10年ほど前のことだと思う。そのときに前後して、住民票のないひととがいるというのも。それらを知ったのは成人してかなり経ってからのことだった。

もしかしたら子どもの頃だって同じクラスにひとりか、学年にひとりか、そのくらいいたのかもしれないけれど、それまであまり考えもしなかった。

生活保護を受けている家の、あまり学校にいく気がない子どもに、あなたはもう中学校を出たから、学校行きたくないならいっそ働きなさいよというのがケースワーカーの仕事なんだろうか?

 

保険証のコピーが用意できないから修学旅行にいけないとか。

保険証のコピーを「列の後ろから回して」って先生が子どもに回収させて、前の席の子に「受給証明書」を見られる!って恐怖するとか。

ワーカーとして、そういうケースには、どう向き合おう?

まずできることは、「保護っていうのは制度だから、それを使って生活するひとがいる」ということを否定も肯定もしないでただ「受け入れる」こと、そこから始まるんじゃないかと思っている。

だって、現に、いるんだもの。確かに。今、自分の担当ケースとして・・・。