レッツその日暮らし

warmsound.hatenablog.com

録音してますからと4回は聞いた

大人になって気づいたことのひとつは、大人はべつに万能ではないということで、それを更に印象づける出来事があったのでここに書く。

その人からの電話は2日前の午前中にかかってきた。こちらの説明はまるで届かず、会話は着地のないまま途切れ、最後に逆上ともとれる口ぶりでこちらを脅迫して切れた。恫喝と言って差し支えない勢いだった。
別のタイミングで関わったなら違う展開をみたかもしれないけれど、残念ながらその一度きりで、関係性は泡のように消えた。

相手は子どもをもつ母親だった。多分同世代くらい。どうして初めて会った人、いや今回は顔すら見えない相手に感情を爆発させることができるのか、理由がわからなかった。後に残るのは不快感だけだった。もちろん相手も不快だったからキレたのだろうけれど、こちらだってモヤモヤする…こういう時には相手のことを、なんというか口だけ達者な子どものような人、感情的で他人を攻撃せずにいられない人なんだろうと考えることにしている。相手が納得するかどうかと、結果相手に生じた快不快は、あくまで相手の側の問題だ。だって同じ説明は他の人に何百回もしている。こういう反応をしたのは彼女だけであったからだ。

自分の仕事は、生き方が下手な人や、病を得た人、生きるためのお金を稼ぐ術を持たない人、などなどの人たちがそれでもそれなりに満たされるように支援することだと思っていて、バランスの悪い人とも割りとやっていけてるつもりだったので、この日の電話には高くなっていた鼻を折られたようなものだった。
試験の最中とか、その前後には、思い出したくない出来事が起きてしまった。