レッツその日暮らし

warmsound.hatenablog.com

先生が一本とった

だいぶ長いことお世話になっている先生に、ちょこっと職場の同僚に対する愚痴のような、相談をした。

「ああそれはねえ、」warmsoundさんだからいうけど、と前置きしてから「防御反応です。現場は疲弊しているのですよ」みたいな返事が返ってきたので、私は心から驚いて、じつは先生を見直したのだ。ごめんなさい先生。

あなたにだけ話すんだけど、みたいな前置きから始まる話が、たいてい嘘や噂の類であることは世間の常だが、その会話がなされたのは駅前クリニックとはいえ一応病院の診察室なので、精神医学のプロの分析と見解であることは間違いない。

そうか、職場の同僚のあんな態度やこんな発言は、防御反応なのか、と思ったら、そのひとをもっと観察しなきゃもったいないくらいの気分になってきた。職場にいくのはそうやって「ひとを知る」ために与えられた研究課題なのだと思えば、心理学や精神分析の勉強をしているのと変わらないではないか。

診察とかそれに基づく処方より、カウンセリングの要素が大きかった今回のセッションだけれど、こういう診療回もいいな。

 

そして数日後、古い友人と食事をしたときのこと。

おしゃべりをしていて、あ、彼女は今、防御に切り替えた、と感じた瞬間があった。それまで気分よくお互い食事をしていたつもりだったのだけれど、その後の彼女は口数が少なくなってしまった。

なにが彼女の防御スイッチを押したのか、それから考えていて、まだ答えが見えてこない。もしかしたら、スルーしてもいいのかもしれないし深追いの必要はないのかもしれないけれど。

一貫して興味があるのは「ひとのこころってどうなってんの?」なのです。