思いつきでものをいう人

思いつきでものをいう。これ、よくないこととされていますが、本当にそうでしょうか。
アドリブソロを取るときに、その最初のワンフレーズは、得てして思いつきなのではないかと推測します。思いついたフレーズを転がしたり分解したり繋げたりして、ワンコーラス、ツーコーラスと回していく。
普段の会話でも同じで、きっかけがまずあり、応報があり、展開があると思います。
この「きっかけ」が思いつきだと、思うのです。
そして思いつきが湧いてこないときは、黙ってやり過ごす。
現在はとかく「黙っている」ことをよしとしない世間の風潮があります。けれども、黙っているからといってなにも考えていないのではなく、ただ、発するタイミングでないとか、流れを見守るということだってあるのですから、無口でいることを容認してほしいな、と思うわけです。
そう、職場では、あまり口数を多くせず、出来れば雑談の輪にも入りたくないので、何を考えているかわからない人認定されがちなのですが、そっとしておいてほしい昨今なのでした。