レッツその日暮らし

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帽子越しに見えたのは転機の可能性だった

帽子を買った。毛糸の帽子で、耳までかくれるやつ。買った翌日は通勤時に被った。通勤で毛糸の帽子を被ったのは多分初めてだ。
帰宅時はまだ会社の建物をでていないうちから被った。顔見知りの社員がたまたま向こうからあるいて来たのだけれど、少しだけ驚いた顔をしていた。そうだろう、逆の立場なら自分も驚く。一応東京都内だから大雪だの氷点下だのはまれである。お洒落アイテムでもない上、明らかに過剰な防寒具だから。
その時少しだけ気持ちが波立っていたので、いい塩梅で帽子が視界を狭めてくれていた。電車の中は蛍光灯が眩しかったけれど、それも遮ってくれていた。サングラスやマスクをプラスしたらなかなかの不審者になれたかもしれない。
試験をパスしたら、春から転職だって可能なんだ、と不意に思いついた。そのことになぜ今まで気がつかなかったのだろう。やはり今いる場所が、安定していて馴染んでいるからだ。でもこの先ずっと、ここに職があるか、何の保障があるだろう。もしこの会社から、あなたは不要な人材ですと言われたら、得たのは受験資格だけ?いやいや、そんなはずは・・・
やはり今回は、落とせない。自分が考えていたよりも、大きな転機になり得るのだ、合格後は今の会社にいても、転機してもいい、今までの蓄積を国が認めたことになるのだから。資格は通行手形になる。その業界にいるためには、まず対外的に提示して、有資格者であると知ってもらわないといけないからだ。もちろん資格があっても実務に関して有能かどうかは証明できないが、中に入れてもらうには、持ってないと駄目で、そこに行けば持ってて当然なものだからだ。
ああなぜこれに気づかないで、本気になれるだろう!合格すると思えるだろう?気づいてよかった。ガツガツ1点でも多く取りに行く。それで国が認めた有資格者になりたい。これは私自身のために私にしかできないことで、誰かがプレゼントしてくれる種類のものじゃない。今自分にできる最大のプレゼントなんだ。

そういうわけで今日もオチはない。