レッツその日暮らし

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卒業試験も提出!

精神保健福祉士短期養成校の、卒業試験を提出したぞ、っと!

ほんの少し、安心スッキリである。やれやれ、国家試験の勉強にいよいよ本腰で取り組まねば。

社福のときもそうだったけれど、問題文の独特の言い回しに慣れてしまうと、とても楽なのだ。正答が見えてくるというか。これら国試の一番の難関は共通科目だと思うので、社福を持ってて専門科目だけの受験生としては、期日が迫っても割とリラックスしている。だって、こっちが、もともと興味のある分野なのだ。だから、その油断が命取りにならないよう、緊張感をもって受験に臨む必要がある。

で、

記念といってはなんだが、節目として、たくさんの本を読んでいる。精神医学的な興味に基づいた、犯罪のルポものや、手記や、精神鑑定書。そういうもの。

あとは、司法福祉分野に絡んで、触法障害者の周辺のこと。このところ、そんな本ばかり読んでいる。

 

医療観察法とか更生保護法、それから総合支援法なんて、暗記問題に見せかけたひっかけ問題が多い。名称が似たり寄ったりで、見分けがつきにくいのだ。でも、過去問をさらって、慣れてきて、出題者がどんなふうにこちらを「ひっかけ」ようとしているのか、という視点をもつと、正答が導きやすくなるんじゃないか、と思っている。

そしてせっかくなら、単純な暗記じゃなくて、「筋立て」として理解をしようと(その助けになればいいなと)事件/犯罪にまつわる書物を何冊か読んだのが、これが意外に、自分の精神・心理方面への興味がこのへんにあったのか、と思い返す契機になっている。

 

たとえば、東京埼玉幼女誘拐殺人事件が起こった当時、犯人とされる男性がテレビで取り上げられると、私も多くの人たちと同じように「こんな、色白で、弱弱しく、どこにでもいる感じの男が」と率直に思った。事件が明らかになるにつれて、犯人が幼女にいたずらするだけにとどまらず、殺人・死体損壊と遺棄、さらには犯行の様子が写真やビデオで残っている(犯人が自分で、残そうとして残したのだ)ということ、等々、が毎日のようにニュースになった。一連の事件は私にとって、「ヒトには、自分の理解がとうてい及ばない精神状態/心理状態があるのだ」と気づいた初めての経験だった。もちろん、当時の子どもなりに、周囲との人間関係に悩んだりはしたけれど、それだって大人の助けがあったり、想像の域でカバーできたから。でもこの事件は、どこをどう切り取っても、犯人の頭の中は想像しきれなかった。

この辺で、医学部を目指すとか、法学部を目指すとか、警察官、検察官を目指すとかには、幸か不幸か、残念ながら、ならなかったけれども、巡り巡って福祉のことを学んで、精神保健福祉士とかっていうマイナー資格を取ろうとしている。ヒトのココロ、というか、頭ん中、への興味関心はこのころ始まったのか!という、タイムマシン的、今の心境なのである。